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女性のおひとりさまは大変?生涯独身の必要資金はどれくらい?

女性の“おひとりさま”は増えている?

内閣府が公表している「令和2年版 少子化社会対策白書」によると、50歳まで未婚の女性の割合は、2015年時点で14.1%。2020年には17.5%、2040年には18.7%と緩やかに上昇すると見られており、今後も50歳の未婚者は増えていくと予想されています。

ライフスタイルや、結婚に対しての考え方の変化などから、実際に50歳以降、おひとりさま生活を送る女性は増えています。

おひとりさま女性には、仕事や目標があって独身を選ぶ方や、事情があってシングルライフを送っている方などさまざま。気兼ねなく自由に時間やお金を使える反面、「このままずっと“おひとりさま”だったら、老後はどうなるのか…」と思う方も少なくないでしょう。

ここでは、そんな老後の生活に不安を抱えているおひとりさま女性のために、おひとりさまのメリットをはじめ、老後の不安や解消法、老後に必要な資金などについて解説します。

おひとりさまと言う生き方のメリット

おひとりさま女性が、生涯独身でいることの大きなメリットは、「自由度が高い」ことです。時間やお金・意思決定・趣味など、生活において様々なことを自分で自由に決められます。

また、2015年にマサチューセッツ大学が調査したデータによると、既婚女性よりおひとりさま女性の方が、人付き合いの幅が広く、幸福度が高いという結果になっています。結婚や子育てに対してストレスを抱えることもなく、健康的な生活が送れるといったメリットもあります。

自分の時間を満喫できる

既婚女性に比べ、一人暮らしをしているおひとりさま女性の場合は、仕事をする以外の時間は、全て自分の時間として使えます。仕事帰りに食事をしたり、エステやショッピングを楽しんだり、帰りが遅くなっても文句を言われることもありません。休日も好きなときに食事をし、エクササイズやスキンケアなど、自分磨きに費やせる時間がたっぷりあるのです。

結婚して子供がいる場合は、こうはいきません。小さい子供がいる共働き家庭の場合は、子供の送り迎えや家事にと、毎日大忙し。子供を寝かしつけた後には疲れ果て、そのまま寝落ちしてしまうことも多いでしょう。実際、「自分の時間を持てない」と不満を漏らす既婚女性は多くなっています。パートナーが協力的でない場合は、さらに大変です。家事と仕事の両方を、一人でこなしているパワフルな女性もいますが、全ての女性にできることではありません。無理が重なると後々、体に支障が出ることも考えられます。

子育てがひと段落したと思ったら、今度は親の介護…なんてことも。

もちろん、おひとりさまの場合でも、親の介護をしている人もいるでしょう。その場合でも、既婚女性よりは自分の時間をとりやすくなります。配偶者や子供に縛られないことで、時間的な余裕が生まれるのです。

自分自身を見つめる時間を持ち、より良い人生を送るためには、自由に時間を使えることはとても重要と言えるでしょう。

家事や人付き合いを頑張らなくて良い

家族が多い生活では、家も汚れがちになり、掃除・洗濯が一苦労。特にキッチンやお風呂、トイレなどの水回りは、1日掃除しなかっただけで汚れが溜まってしまうでしょう。「自分が汚したわけではないのに…」と思いながら、片付けや掃除をすることも。その点、家事を手抜きできることもおひとりさまのメリットと言えます。仕事で疲れて帰ってきた日には、家事を休みたい気持ちになりますし、食事は外で済ませるか、コンビニなどで出来合いのものを買ってくればOK!一人暮らしは汚れもそれほど蓄積されないので、休みの日に、まとめて掃除することも可能です。

また、既婚女性がストレスを抱えがちな子育ての大変さとも無縁であり、義理の家族とも関わらなくて良いというメリットもあるでしょう。もちろん、自分の親や兄弟との時間を大切にできるというメリットも。

おひとりさま生活は、相手の行動を気にせず、何事も自分のペースで行動できるのです。

仕事を優先できる

仕事が大好きというおひとりさま女性には、仕事を優先的にできることもメリットになるでしょう。毎日残業で帰りが遅くなっても、誰に文句を言われることもありません。休みの日にも家族サービスをする必要がないため、さらなるスキルアップや心身のリフレッシュなど、有効に時間を使えます。

結婚後でも仕事を優先する方もいらっしゃいますが、やはり独身の方がより仕事に熱中できます。クリエイティブな仕事に就いている方は、責任のある大きなプロジェクトにも参加しやすくなるでしょう。

自分の好きなことに没頭できる

仕事や趣味など、やりたいことがある女性なら、おひとりさまの自由気ままな生活は、とても魅力的に感じられるでしょう。好きなことに没頭できる時間が十分に取れることも、おひとりさまのメリットの一つ。

自分磨きのために、例えば「家事の合間にホットヨガへ通いたい!」と思っても、小さい子供がいたり、配偶者の帰宅時間がある程度決まっていて食事の支度もしなければならなかったり…、と既婚女性には難しいでしょう。独身時代から趣味だった登山やスキーなども、家族がいれば、泊まりがけで行くことがはばかられます。自由に生きたいと家族と別行動ばかりしていては、家族との関係性も悪くなってしまいかねません。

ニューヨーク大学の社会学者である、リック・クライネンバーグ氏の報告によると、実際におひとりさまの方が、趣味に打ち込める時間が長いとされています。好きなことに没頭したい方や、たとえ家族であっても妥協したくないことがある方は、おひとりさま生活が向いているといえるでしょう。

最近では、定年を待たずに資格を取って、趣味を本業として生活費を稼いでいる人もいます。

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どんなことでも自分で意思決定できる

配偶者や子供がいる場合は、お出掛けや旅行先から、現地での食事、行動プランなどを、一人で勝手に決められません。住む場所を決める際にも、自分の職場から近いところで選ぶのではなく、必ず配偶者の職場や保育園・学校、実家との距離など、さまざまな要素を考慮して適当な場所を決定するのではないでしょうか。

しかし、おひとりさまの場合は、好きな街で暮らすことも、行きたいときに行きたい場所へ旅行することも、すべて自分で決められます。お気に入りのインテリアに囲まれ、好きなものを食べ、生きたいように生きられる。自分の意思で決められ、行動できることは、おひとりさまの特権といえるでしょう。

自由にお金を使える

親に仕送りしていたり、自分や家族の借金を背負っていたりという場合を除き、おひとりさまの給料はすべて自分のものです。家賃や光熱費、食費などの固定費以外は、自由に使えるお金になります。趣味にお金を使うことはもちろん、食費や光熱費などを節約して、貯金に励むのも自由です。

既婚者の場合は、家賃や食費・保険料など固定費も大きくなり、極端な節約も難しくなります。そのため、なかなか貯金もままならないというケースもあるでしょう。

その点おひとりさま女性であれば、健康維持に必要なバランスの取れた食生活や清潔な住環境さえあれば、その他は貯蓄に回すことも可能。生涯独身でいるために必要な金額も、ハイペースで貯められるでしょう。

コミュニケーションを取りやすい

おひとりさまには自由な時間がたっぷりあるため、新しい交友関係を築いたり、休日を一緒に楽しんだりと、人付き合いも活発に行えます。

配偶者がいる場合は、異性の友人と食事やお酒を楽しむこともはばかられますが、お互いに独身同士であれば、人の目を気にせず自由気ままに、コミュニケーションを楽しめます。

お酒やお酒の席が好きな方であれば、仲の良い友達同士での飲み会やパーティー、合コンなどにも誰に気兼ねすることなく参加できるでしょう。

おひとりさま女性が感じる老後の不安

「平成27年国勢調査」によると、50歳から59歳までの女性のおひとりさま率は、23.8%。60歳から69歳までは、25.4%。70歳から74歳では、34.7%。75歳以上では、65.2%となっています。つまり50代・60代では約4人に1人が、70代以上では約2〜3人に1人が、おひとりさま女性になる可能性があるということです。

30~40代くらいまでは、おひとりさまでも毎日が充実していて、楽しいと感じるかもしれませんが、50~60代になっても、同じようにおひとりさま生活を楽しめるかどうかは分かりません。

生涯独身を覚悟し、その意思を保ち続けるには、早くから老後のリスクに備えておく必要があります。おひとりさま女性が老後に抱きやすい不安には、以下のような面があります。

寂しさの面

現役時代は職場や会社関係の付き合いなどで、人と会う機会は多かったものの、老後は人とコミュニケーションを取る機会が格段に減ります。もともと話し好きな人は、家に一人で過ごす時間が長いほど、寂しさを感じやすいでしょう。また、家族に囲まれて幸せそうな友人を見ると、ふと寂しくなることもあるようです。

防犯面

若い時に限らず、女性の一人暮らしには危険がつきまといます。特に、高齢女性は犯罪に巻き込まれやすい傾向にあるため、防犯対策は欠かせません。もしもの時のために、家の防犯対策はもちろん、近隣や地域の人たちと交流を持ち、防犯への意識を高めることが大切です。

病気・介護の面

現役の時は、自分が病気になったり、入院したりした場合、会社からの給与や医療保険などである程度賄えます。しかし引退後は収入もなくなるため、貯金を削って医療費に充てることになるでしょう。さらに、老後は施設に入居する可能性も考えられます。あらかじめ近くの施設や費用をチェックし、早い内に準備しておきましょう。

また自分は健康でも、両親や兄弟が病気になったり、介護が必要になったりするケースもあります。身内に助けを求められた時に、すぐに対応できるように備えておくこともポイントです。

お金の面

定年後は自由な時間がさらに増えます。趣味や旅行など、やりたいことをアクティブに実行してセカンドライフを謳歌したいのであれば、その分多くの貯蓄が必要になるでしょう。

厚生労働省が公表した「平成29年簡易生命表」によると、日本の女性の平均寿命は、87.2歳。60歳で定年退職した場合で、その後、30年くらいはおひとりさま生活を送ることになります。

何歳まで生きられるかは誰にもわかりません。当然ながら、長生きするほど生活費はかかってくるため、早いうちから余裕を持った貯蓄が重要になってきます。退職金や年金はいくらもらえるか、老後の生活に貯蓄はいくら必要かなどを考慮し、綿密にライフプランを立てることが大切です。

老後の不安解消のためにできること

人生100年といわれる時代。ずっと不安を抱えながら生活していると、気分も沈みがちになります。長い老後を不安なく生きるためにはどうすれば良いのか、ライフプランニングや貯蓄の仕方など、老後のために今できることを考えてみましょう。

楽しく暮らす

おひとりさま女性の老後の楽しみは、なんといっても自由な時間を思い通りに過ごすこと。趣味や旅行、お気に入りのカフェでの読書やブランチなど、自由に楽しみながら過ごしましょう。

老後の生活で何をして過ごすのか、まだ決めていないという方は、探すこと自体を楽しみながら取り組んでみましょう。

また、パートナーと別れるなど急におひとりさまになった方には、すぐに楽しく暮らすことはできないかもしれません。無理に立ち直ろうとせず、友人や親族など、気軽に話せる人に相談しながら、ゆっくりと気持ちを立て直していきましょう。

健康に気をつけながら生活する

おひとりさま生活を有意義なものにするには、“健康”であることはとても重要です。おひとりさま生活をしていて、風邪など体調不良を起こした時に、ふと不安になる方も多いでしょう。若いうちから健康に気をつけた生活を意識することが大切です。

健康な体を作る生活の基本は、「バランスの良い食事」と「適度な運動」。おひとりさま生活では、一人分の食事を作るのが面倒な時もあるでしょうし、食材も余りがちです。つい出来合いのものを買ってきたり、外食で済ませたりすることもあるでしょう。栄養バランスの偏りを防ぐには、ご飯やパンなどの「主食」とメインとなる「主菜」に加え、不足しがちな栄養を補う「副菜」を意識した食事を心がけたいもの。食費の無駄を防ぐために、食材の残りや、まとめて作ったおかずは、小分けにして冷凍保存するのがおすすめです。

とはいえ、毎食バランスの良い食事をとるのも、なかなか難しいもの。そんな時には、不足しがちな栄養が手軽にとれる、「栄養補助食品」を活用するのも良いでしょう。

また、適度に体を動かすことで、筋肉の柔軟性を維持し、ケガをしにくくなります。必ずしも、激しい運動を取り入れる必要はありません。散歩やストレッチなど、手軽に始められるものから試してみましょう。体力に不安があれば、筋トレもおすすめです。いずれの場合も、長く続けられる運動であることがポイントになります。

突然の体調不良や病気に備える

いくら健康に気をつけて生活していても、突然体調が悪くなったり、病気になったりすることはあります。特に女性は50歳頃から更年期障害が重くなる傾向にあります。ホットフラッシュや頭痛、めまいなどの症状が頻繁に起こることも。急な体の変化にも冷静に対処できるよう、予備知識を持っておくことも、不安対策の一つとしておすすめです。

また万が一に備え、加入保険の保証内容もチェックしておきましょう。自分の代理として、家族や友人が対応する場合のことを考慮し、保険会社の連絡先を、目の届くところに控えておくのも良いでしょう。

仲間や地域の人たちとのつながりを大切にする

両親や兄弟、友達など、気が置けない相手が周りにいることが、老後の不安解消に役立ちます。困った時に、すぐ相談できる人が近くにいると安心です。

地域の人たちと交流できる場に参加したり、趣味を通して知り合ったおひとりさま仲間と休日を楽しんだり、今から積極的にコミュニケーションを取ってみましょう。身近の人とのつながりが多ければ多いほど、防犯にもつながります。

病気や介護にどれくらいのお金がかかるかチェック

老後の生活を十分に楽しむには、“健康”についても気をつけなければなりません。おひとりさま女性は、比較的老後の病気や介護については考えているものの、実際にどれくらいの費用が必要なのかという点に不安を抱く方も多いようです。

まずは、介護や医療費の必要予想額を書き出してみましょう。実際にかかる費用は変わってきますが、「高額療養費制度」や「高額介護合算療養費制度」を利用できれば、年齢や収入によって、一定額を超えた分の金額を国が負担してくれます。また健康保険は通常3割負担となっていますが、75歳からは1割負担で済むようになります。

定年前に、仕事中のケガや病気で働けなくなったときには、労災保険の「休業補償給付」。業務外での病気や怪我では健康保険の「傷病手当金」、障害が残る場合には「障害年金」などが受けられます。

また、自身で介護が必要になった時には「介護保険制度」、家族の介護のために仕事を休んで世話をする場合には、「介護休業給付金」などの制度もあります。

独身女性の老後の生活を支える制度はたくさんありますが、いずれの制度も活用するには申請が必要なため、その存在や内容を事前に知っておくことがポイントになります。

自分で調べて把握しておくことはもちろん、行政機関やファイナンシャルプランナーなどのお金のプロに相談すると、より安心です。

老後の生活費のために資金を貯める

人によって差異はあるものの、老後の不安で最も大きいのは「お金」ではないでしょうか。お金はたくさんなくても生きてはいけますが、せめて最低限の生活を送るのに必要な資金は確保しておきたいもの。

総務省が実施した「2017年の家計調査」によると、無職高齢者のおひとりさま世帯の収入は、月11万4,027円。これに対し、支出が月15万4,742円で、ひと月4万715円の赤字という結果になっています。

つまり、老後の生活を支えるには、貯蓄から毎月5万円程度、引き出すことになるのです。仮に、60歳で定年退職し、90歳まで30年間生きると仮定すると、「月5万×12ヶ月×30年間」で、1,800万円の貯蓄が必要になります。ただし、これはあくまでも平均的な額であるため、個人が受け取れる年金額を確認しておくことが大切です。

また、月15万円という支出額は、あくまでも生活費のみを調査したもの。ケガや病気にかかる費用や住居の修繕費、冠婚葬祭費、趣味に使う費用などを含めると、3,000万円くらいは余裕を持って貯蓄したいものです。

自分のライフプランに合わせて、どれくらいの費用が必要なのか、よく考えてみましょう。

老後に備え、定期預金や資金運用などを組み合わせ、資産を形成するのも良いでしょう。資産を分散することで、リスク回避にもつながります。

女性のおひとりさまが老後に必要な資金

総務省が実施した「平成26年 全国消費実態調査」によると、おひとりさま女性の平均生活費は、16万7,163円。月17万円として20歳から、女性の平均寿命である87歳まで、67年間でかかる生活費は、1億3,668万円です。

65歳で定年退職を迎えた場合、平均寿命の87歳までは22年。その間で必要な生活費を計算すると、4,488万円となります。

高齢者無職世帯の女性の「社会保障給付」は、平均して約12万円。22年間給付を受けると、3,168万円となります。65歳から87歳までの22年間で必要な生活費は、4,488万円ですから、1,320万円不足するという計算になります。

これに、さらに医療費や介護費もかかってきます。

働けなくなって生活が破綻するリスクを防ぐには、なるべく早い時期から、計画的に生活資金をためておくことが重要です。

一般論ではなく、自分自身に必要な金額を考える

2019年に金融庁が公表した報告書によって、老後の生活費は公的年金だけでは足りないどころか、「2,000万円不足する」との情報が飛び交い、一時期SNSも炎上するほどの騒ぎになりました。しかし、実際にこの「2,000万円」という数字が、一体どこから出てきたのかを知る人は少ないようです。

「2,000万円」の数字の根拠となったのは、総務省が公表した2017年の「家計調査報告」。この調査データによると、60歳以上の無職の夫婦世帯が、1ヶ月に得ている収入は、平均で約20万9,000円。これに対し、支出が約26万4,000円となっています。つまり、毎月5万5,000円の赤字ということになるのです。

この金額を、65歳の定年後、30年生きると仮定して計算すると、「約2,000万円」不足するということになります。ただ、この「2,000万円」には、生活の上で必要不可欠な衣食住についてのみ計上されており、さらに、ローン返済のない持ち家が前提とされています。

ただ、老後に趣味を楽しんだり、旅行へ出かけたり、高級レストランなどでの食事を楽しんだりといった、ゆとりのある生活を送るには、夫婦世帯の場合で月35万円くらい必要になります。公的年金だけでは、月15万円もの赤字になってしまうのです。老後の人生をたっぷり楽しむには、「2,000万円」ではなく、「5,400万円」も不足することになります。

以上は夫婦世帯を例にあげたものですが、個人のライフスタイルによって、老後に必要な金額は異なります。まずは「2,000万円」などの数字は考えず、自分自身の生活にはいくら必要なのかを考えることがポイントです。

資金計画

生涯独身を貫くということは、人生の最後まで自分自身で管理するということ。老後に必要な資金は、退職後の生活費だけではありません。もしものときの医療費はもちろん、財産管理からお葬式の費用、財産整理まで、すべてを考慮する必要があります。

定年後に死後のことまで考えながら過ごすと、気持ちも沈みがちになります。気持ちの切り替えがしやすいよう、なるべく若いうちから、老後の資金計画を立てておくことが大切です。

資金運用

おひとりさま女性が生涯独身を貫くには、人それぞれ差はあるものの、かなりの資金が必要ということがわかりました。老後に理想的な生活を送るには、年金だけでは賄えない分を、どう補うかがポイントになります。老後に備えられる資金運用には、以下のようなものがあります。

iDeCo

個人型確定拠出年金「iDeCo」は、私的年金制度の一つで、現役世代のほとんどの方が加入できます。

「iDeCo」は、毎月決まった額を積み立て、60歳以降に受け取れる年金制度です。積立額が全額所得控除でき、運用で得た利益も非課税。所得税や住民税を節約できるなどのメリットがあります。

さまざまな場面で税制優遇が受けられるだけでなく、60歳までは引き出せない仕組みになっているため、途中で使ってしまう心配もありません。老後の資金を確実に貯めたい方におすすめです。

つみたてNISA

「iDeCo」は税制優遇のメリットが受けられる便利な制度ですが、途中でお金を引き出したい時には不便です。そこで「iDeCo」と併用したいのが「つみたてNISA」。

「つみたてNISA」は、投資で得た利益分の税金を、非課税にできます。年間投資上限額は、一律40万円。

所得控除が受けられる「iDeCo」を投資上限額(27万6,000円)まで利用し、月々の残りの金額を「つみたてNISA」で投資するというふうに活用すると良いでしょう。

不動産投資

寿命の長い女性の資金作りの方法として、「iDeCo」や「つみたてNISA」に加え、「不動産投資」を検討してみるのも良いでしょう。

老後の資金不足を補うには、安定収入がポイントになります。株やFXなどの投資は大きく儲かることもありますが、リスクもつきまといます。そのため老後の資金作りにはおすすめできません。その点、不動産投資は手堅く安定収入が見込める分野です。

不動産投資で成功するには、良い物件や業者に出会えるかがポイント。ただ、物件を購入する際にはローンを組むため、好条件で融資が受けられるかどうかも重要になります。

老後のおひとりさま生活をよりイキイキと過ごすために

ここまで、おひとりさま女性の老後の不安や、老後に必要な資金についてお伝えしてきましたが、老後の生活をより充実させるために、「再び仕事をする」という選択肢もあります。

実際、定年後に資格を取得したり、趣味を仕事にしたりして収入を得る人も増えています。

手に職をつけることで、老後の生活の生きがいになるとともに、収入も得られます。生活資金の足しにできるという点でも安心できるでしょう。

老後に稼げる仕事は
どんなものがある?