生活保護を貰うためのQ&A

老後のお金が足りない…と思ったときに頭に浮かぶのが「生活保護」。世帯単位で支給されるため、では実際に生活保護の生活とはどのようなものか、よくある質問をQ&A形式でまとめました。

生活保護イメージ

Q1:生活に困ればいつでも
生活保護を受けられるの?

A:生活保護は申請してから受給資格があるかどうかの回答を得るまでに、原則14日かかります。特別な理由がある場合は30日ほど。すぐに受給できるものではありません。申請から保護開始までの間の生活費が無い場合、臨時のつなぎ資金貸付を利用できる場合もあります。

Q2:どこで申請するの?
何を持って行けばいいの?

A:住んでいる地区の福祉事務所の生活保護担当や役場で申請可能です。窓口でいきなり申請手続をすることは稀で、まずは相談してから申請するかどうかを判断します。相談時に必要なものはありませんが、メモをとって制度をちゃんと理解することは必要です。申請後に通帳の写しや給与明細などの提出を求められることがあるので持って行きましょう。

Q3:生活保護は
いくらぐらい貰えるの?

A:住んでいる地域によるのですが、概ね以下のとおりです。

  • 高齢者単身世帯(68歳):79,790円(東京都区部等)、64,480円(地方郡部等)
  • 高齢者夫婦世帯(68歳、65歳):119,200円(東京都区部等)、96,330円(地方郡部等)

Q4:受給額って増やせるの?

結論から言えば増やせます。いくつか方法があるので紹介しましょう。

  • 今よりも物価の高い地域へ引っ越す
    物価が高いところでは、その分生活費もかかるので支給額は増えます。でも支出も同じだけ増えるので、プラスマイナスゼロかもしれませんね。
  • 世帯員を増やす
    世帯員が1人増えるとだいたい6万円増えます。大きい金額に思えるかもしれませんが、6万円で1人の生活費が足りるかどうか、よく考えてみましょう。基本的に出産した場合の話です。
  • 加算や一時扶助を申請する
    妊婦加算や介護保険料加算といった加算、転居費用や家財処分料といった一時扶助を申請できます。さかのぼってお金を受け取ることはできません。申請を忘れないようにしましょう。
  • 働く
    働いて収入があるとその分トータルで使えるお金が増えます。老後も元気に働けるときは働きたい!と言う方は、働く方がお金の心配も少なくなるでしょう。

Q5:生活保護が貰えなくなるときってどんなとき?

A:生活保護費は「最低限の生活ができる金額」を受給するもの。なので、最低限度の金額を上回る収入を得られるようになったり高額な遺産が手に入ったりすると停止されます。また、役所へ収入の報告を怠ると停止ではなく廃止されてしまう可能性があるので、めんどくさがらずにちゃんとしましょう。

Q6:財布に入れてた保護費を
落としてしまったら?

A:自分の不用意が原因で保護費を紛失した場合99%再支給はして貰えません。再支給して貰えるパターンは災害や盗難に合った場合。再支給の申請をすると、保護費を再度受け取れます。

Q7:子どもと同居していても
もらえるの?

A:年老いて子どもたちに介護してもらうために同居する場合、自分たちだけ生活保護を受けるのは少し難しいでしょう。ただ、絶対に不可能とも言い切れないので地域の福祉事務所に相談してみてください。

Q8:健康な老人の場合、
働けって言われる?

A:年金受給年齢以上の方に「健康なら働け」という人はまずいないでしょう。また、社会通念上65歳ぐらいの方に「働け」というのも酷な話です。高齢の場合、働き口が少ないこともあり無理な就職はすすめません。

Q9:働きたくないから
生活保護を受けたい

A:だめです!働ける年齢且つ健康状態が良好なのに働かない場合は、自身の能力を最大限に活かしていないと判断され、受給資格を得られません。

Q10:年金を貰いながら
生活保護も貰える?

A:どちらも貰えますが、合算して受給額が増えることはありません。例えば、最低限の生活をするために10万円必要だとします。生活保護費だけを受給する場合、保護費は10万円です。年金と保護費の両方を貰う場合、年金が8万円なら保護費は2万円になります。

生活保護で老後は
安心できそう?

生活保護制度は国民が健康で文化的な最低限の生活を保障し、自立を支えるための制度。 しかし、保護費は「最低限」です。どうでしょう、最低限の生活をする老後をイメージしてみてください。生活に笑顔はあるでしょうか。働けるうちから老後の資金を増やすために行動を起こせば、バラ色とまでいかなくても穏やかな老後が送れるはずです。

アラフィフ世代からすると、近いようでまだ遠い老後。本当に困ったときには、生活保護制度という国のセーフティネットがありますが、自身でもお金の流れを今一度見直してみませんか。収入が急に増えるわけではありませんから、やはり支出の見直しが大切です。例えば、1回の出費は小さくても、塵も積もれば山となるのが、飲み物です。自動販売機やコンビニで手軽に買ってしまいますが、1ヶ月だとかなりの金額になります。まずは、できることから始めてみましょう。

老後に稼げる仕事は
どんなものがある?

中野令子アイコン

記事監修:中野令子

現在2児の母。出産前までは大手証券会社で長年営業に従事。自営業の夫の仕事を手伝う傍ら、自身の経験を活かし、ウェブライターとして活動中。わかりやすいをモットーに、さまざまな場面でのお金について解説します。

保有資格
FP技能士1級、損害保険募集人、第一種証券外務員