以前からガーデニングは息の長いブームになっていましたが、今ではそこから実益を兼ねた家庭菜園を趣味にしている方が増えてきています。家の庭が空いていたり、ベランダにスペースがあったりする方にはうってつけの趣味と言えるでしょう。
ただ植えるだけではない、家庭菜園の楽しみ方をご紹介します。
家庭菜園は1サイクルが長期間にわたる趣味なので、長続きすることは非常に大切です。そのため、最初は成長の早いものを植え、短いサイクルで実感するというのもひとつの方法です。
小松菜や水菜など、葉物には成長が早い種類が多く、1~2ヶ月ほどで収穫できます。また苗が小さく場所を取らないミニトマトも、2ヶ月程度で収穫可能。家庭菜園ビギナーは、まずは成長の早い野菜から挑戦して自信をつけるのも良いでしょう。
作物には「連作障害」というものがあります。同じものを植え続けると土壌のバランスが変化し、作物が成長しにくくなります。そこで、別の作物を植えることで土壌のバランスを調整して、植え続けても継続的に収穫できるサイクルを作ることを「輪作」と呼ぶのです。
ある意味パズル的な要素もあるので、計画を立てること自体が楽しくなってくる方もいます。
最初は収穫できたらそれで満足だったものも、慣れてくると徐々に欲が出てきます。ある程度慣れた後は、一つひとつの作物のクオリティを上げるために研究することも楽しみ方のひとつです。
最初は肥料や日照時間などの専門的な情報もわからないことが多いですが、思考錯誤しながら何度も育てていくうちに、それらの情報も苦労なく身に付くでしょう。検索して調べるのも良いですが、それぐらいになると目が肥えてきますので、少し出かけて畑などを見学してみるのも良いかもしれません。
近年はデジタルカメラやスマートフォンで簡単に撮影できるので、成長の記録を残すことも容易になってきました。こまめに撮影しておくことで、前回育てたときと今回育てたときでどう違うかを簡単に比較できます。収穫した後でも、成長の様子を振り返る楽しみができるでしょう。
また、ブログなどにあげておくと何を使用したなどを備忘録として書き留めることができるので、写真撮影とあわせて趣味にしてしまうのもひとつの手かもしれません。
50代以降になってくると家のリフォームや、条件の良いところへの引っ越しを計画する機会ができるかもしれません。
そういった際に家庭菜園を前提として組み込むと、より楽しめるでしょう。環境が変わってから家庭菜園を始めるよりも、その前に始めておいて、経験を蓄えている方がより良く、より長く楽しめるかもしれません。