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親の老後資金を確保するためにできることは?

親の老後資金は年金だけでは厳しい?

若いうちから年金保険料を納めている場合老後に年金を受け取れますが、老後にゆとりある生活をするには年金だけでは足りないという見方も。

厚生労働省が公表している「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、老齢年金の平均支給額は厚生年金の場合で月145,865円、国民年金の場合では月55,809円という結果になっています。

例えば夫婦共働き、かつ厚生年金に加入している世帯の場合、受け取れる年金額を簡単に計算すると月291,730円です。また夫が厚生年金で、妻が国民年金の場合は月201,674円。どちらも国民年金のケースでは月111,618円受け取れることになります。

老後に必要な資金

生命保険文化センターが実施している「生活保障に関する調査」をみると、夫婦2人だけで老後の生活を送るために最低限必要な金額は平均22.1万円。さらに趣味や娯楽などのゆとりを持たせたい場合、上乗せしたい金額は平均14万円という結果になっています。

つまり夫婦共働きで厚生年金に加入している世帯以外では最低限の生活を送るのにも年金だけでは資金不足ということに。

退職金で生活費を補填できる場合は老後の不安も少ないかもしれませんが、国民年金に加入していても自営業などで退職金がない場合、老後の資金を別に用意しておかなければ、生活はかなり厳しくなります。

老後の出費は意外に多い

もらえる年金額が少なめでも、節約すれば生活していけるだろうと考える方もいるでしょう。しかし老後は医療費といった想定外の出費が多くなります。年齢を重ねるにつれ、病気になるリスクは高くなるもの。通院期間が長期にわたったり、入退院を繰り返したりといったことが増える可能性もあります。

また持ち家の場合、古くなれば修繕が必要になったり、住みやすいようリフォームをしたりすることもあるでしょう。車を所有している場合も修理費や買い替えなどの費用がかかります。

これまでの生活費にこういった出費が上乗せされることは容易に予想できますし、想定外の出来事が他にも重なれば、最悪生活が破綻する可能性も否定できません。

親の老後資金について、親本人が受け取る年金や退職金だけでカバーするつもりでいると不安要素が残ります。お互いのために、老後資金のために何ができるか早い内に相談することが大切です。

親の老後資金を確保するためにやるべきこと

支出を見直す

親がまだ年金をもらう前であれば、老後の生活設計を一緒に見直してみましょう。

保険料や定額制のサービス、スポーツクラブの会員など、継続して支払っていたものの費用の中に無駄はないか確認してみることをおすすめします。

毎月かかる費用を見直し、支出を収入の範囲内に抑えれば年金だけでの生活ができる可能性も。その場合、これまで蓄えてきた老後資金は万が一のときのために貯蓄できます。車のローンや住宅ローンがある場合は、老後までの完済を目指しましょう。

年金の繰り下げ受給

基本的に年金は65歳から受給可能ですが、繰り上げや繰り下げ受給もできます。一番早い年齢で60歳から、最長70歳まで受給開始時期を変更できますが、繰り上げる場合は本来の支給額より少なくなるため注意が必要です。繰り下げる場合は本来の金額より、支給額が多くなります。

もし体力的に仕事を続けることが可能なのであれば、退職後しばらく、別な仕事で生活費を得て年金の繰り下げ需給を視野に入れても良いでしょう。

老後も働く

年金を繰り下げる場合、年金受給開始までの収入を確保しなければなりません。そのために考えられる方法は、「勤務延長制度」の利用で定年を遅らせる、定年退職後に再雇用してもらうといったもの。

定年退職後に個人事業主としてフリーで活動を始めたり、パートやアルバイトとして雇ってもらったりといった方法もありますね。

老後も働き続けるのであれば、高齢者向けの仕事を扱っているシルバー人材センターを利用するのも一つの手です。

親への仕送り

内閣府が公表している「平成22年度の高齢者の現状及び今後の動向分析についての調査報告書」によると、親への仕送りの平均額は月64,000円。これはあくまでも平均値であり、中には数十万を一度に渡してその中でやりくりしてもらうという場合や、毎月1万円程度を送るというケースもあります。

ただ、実際に親への仕送りをしている人は、約1.4%に留まっているのが現状です。老後の生活資金として仕送りを計算に入れるのはあまり得策ではないと言えます。

早い内から親子で老後資金について考え、必要であれば周りに相談し、お互いに安心して老後を迎えられるようにしましょう。