熟年・晩年離婚のメリットデメリット

こちらのページでは、熟年・晩年離婚のメリット・デメリットについて紹介しています。離婚してから後悔するようなことがないよう、まずはメリット・デメリットをきちんと知っておきましょう。

離婚イメージ

熟年離婚のメリットとは?

まずは、熟年・晩年離婚のメリットをまとめてみました。

結婚生活による
ストレス・不満から解放される

これは熟年離婚に限ったことではありませんが、やはり一番のメリットは、結婚生活で感じていたストレス・不満から解放されることでしょう。

その内容は人によってさまざまですが、多いのは以下のようなものです。

夫→妻への不満・悩み

  • 家事をしてくれない
  • 金銭管理をされる
  • 女性らしくなくなった

など

妻→夫への不満・悩み

  • 女性問題
  • 浪費
  • 家庭内暴力

など

こういった不満や悩みから解放され、残りの人生をストレスなく自由に生きられるというのが、大きなメリットといえるでしょう。

相手の親族に関する
悩みがなくなる

舅・姑との関係があまりうまくいっていない…という方も多いのではないでしょうか?

熟年離婚のメリットとして、結婚相手との直接の関係だけでなく、その親族との関係も切ることができる、という点も挙げられます。

もちろん離婚をすれば、その親族のお墓にも入らなくてすみますね。

相手や、その親の
介護をしなくてすむ

結婚していると、どうしても避けて通れないのが介護問題です。相手の介護はもちろん、その前に、相手の親の介護問題も出てくるでしょう。

結婚生活のなかで相手に対する不満やストレスが溜まっていれば、「この人や、この人の親の介護をしたくない…」という感情になっても無理はありません。

離婚をすれば、このような介護問題からも解放されます。

自由に恋愛・再婚できる

当然ですが、離婚をすれば、その後は自由に恋愛・再婚をすることができます。

健康寿命が長くなり、熟年離婚も増えている昨今では、熟年者同士の出会いの場もどんどんと増えてきているよう。第二の人生を一緒に楽しむことができる相手を…と新たな出会いを求めるのも、離婚後なら自由です。

熟年離婚のデメリットとは?

続いて、熟年・晩年離婚のデメリットを見てみましょう。

孤独感を感じてしまう

デメリットとしてまず挙げられるのが、一人で生活することの孤独感。

熟年離婚では、子どもが既に成人して独り立ちしていることが多いため、離婚をすることで一人の生活が始まるケースが多いのです。

とくに定年退職している場合や専業主婦の場合など仕事をしていないと、どうしても一人でいる時間が長くなるため、孤独を感じてしまうことが多いよう。

まだ年齢が若ければ独身の友人も少なくないと思いますが、熟年離婚をするような年齢になってくると、周りは家庭を持っている人がほとんど…ということも多いですね。そうなると気軽に誘い出すことも難しく、友人と出掛ける機会は自然と減ります。趣味を持っていない方やもともと友人付き合いの少ない方などは、とくに熟年離婚後の孤独感が強いようです。

毎日の家事に困る

女性には当てはまらないことが多いかもしれませんが、熟年離婚をした後一人の生活が始まると、今まで家事分担していたような人は、家事が回らない…と困ってしまうケースがあります。

とはいえ一人分になるので、そこまで大変でもないはずです。

経済的に苦しくなる

一方、女性側に多く当てはまるデメリットとしては、経済的困難が挙げられます。

とくに、これまで専業主婦だった女性や、パート・アルバイトとして働いた経験しかない女性にとって、熟年離婚後にフルタイムの仕事や正社員としての就職口を見つけることは容易ではないでしょう。

そのため、とくに女性が熟年離婚を考えている場合には、その後の仕事や財産分与についてなど、お金の問題をしっかりと考え、必要な準備をしておくことが重要となります。

まとめ

ここまで、熟年離婚の主なメリット・デメリットを紹介してきました。

デメリットの方を見てもらうと分かるとおり、熟年離婚をしてその後もしっかりと生活していくためには、それ相応の準備をすることが必要です。

当サイトでは、そんな熟年離婚のための準備についてもくわしく解説しているので、ぜひそちらも参考にしてください。

油井恵里香アイコン

記事監修:油井恵里香

行政書士として、個人事業主・中小企業の開業や事業活動に必要な各種書類作成、許認可等のサポートを中心に活動。

保有資格
行政書士、日商簿記検定2級、秘書検定2級、ヘルスケアアドバイザーなど