介護事務

デスクワークが中心の介護事務は、年齢問わず安定して働けると定年後の職業としても人気です。医療関係が未経験でもニーズがあるのか、時給相場とともに調べました。

介護事務の時給相場

  • 時給相場:1,000~1,400円
介護事務イメージ

なぜ介護事務が
「老後の手に職」として
おすすめなのか

レセプトと呼ばれる「介護給付費明細書」を作成するのが、介護事務の主な業務です。パソコンを使いますが、専用のシステムが導入されているため集計はラク。データを入力するだけなので高いパソコンスキルを要しません。定年前にオフィスワークだった方にとっては、スムーズにはじめられる職種でしょう。

介護士やヘルパーなどの体力を要する仕事に比べて時給相場は低めですが、フルタイム勤務の求人が多く、安定して長く続けられるため人気です。

老後でも働ける理由

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体力がなくても
働きやすい

体への負担が少ないデスクワークなので、体力に自信がない方も働きやすいでしょう。もともと介護士やヘルパーだった人が、定年を機に介護事務へ転向するケースも多いようです。

また、介護事務の業務だけなら資格なしでも就職できます。さまざまな認定団体による資格は存在しますが、あくまでも業務を行う上で目安となるもの。資格が不可欠というわけではありません。

介護事務に向いている人

介護現場での経験がある人

大手施設でない限り、介護事務のみを専門スタッフとして募集している施設は多くありません。施設の人手が足りない際には、ヘルパーや社会福祉士と同じように、現場での仕事を求められることもあります。よって、介護現場での経験がある方は他の未経験者よりも優遇されるでしょう。

医療事務の資格を持っている人

介護現場よりも幅広い医療分野にも対応できる「医療事務」の資格を持っている人は、採用時に有利な傾向にあります。これまでに身につけた医療事務の基礎知識を活かせば、資格取得もしやすいでしょう。介護給付費の請求日は毎月1回のみ。請求日以外は他の作業を行うことが多いため、医療事務の経験者は介護事務所での業務も覚えやすいと言えます。

経理の経験がある人

介護施設によっては、介護スタッフの勤務管理や給料の計算を介護事務員が行っているところもあります。給与計算や経理の業務経験がある方は、これまでの知識やスキルを活かして働けるはずです。

資格の取り方

介護業界やさまざまな教育機関で介護事務の認定資格を取得できます。講座終了後に試験に合格すればクリア。講座テキストも2冊程度と少ないため、1.5~2ヶ月程度あれば修了できるカリキュラムが一般的です。試験は年に6回開催されており、受験のチャンスも多くなっています。

求人の探し方

介護事務の求人案件は、求人サイトにはあまり掲載されていません。介護事務は安定した職業のため定着率が高く、人気も高い傾向にあります。広告を出さなくても人員が集まる点でも案件が少ないのです。

求人広告が出ていないからといって、全く募集がゼロというわけではありません。働きたい介護施設の公式HPから採用情報をみる、近くの施設を確認するなど、自力で募集を探せば求人に出会える可能性はあります。

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