若い世代に限らず、ミドルシニア世代の人たちも、求人情報サイトといったWebサービスを利用して、仕事を探す人が多いようです。そのほか、求人雑誌やフリーペーパー、折り込みチラシやタウン情報誌、店頭の貼り紙などをチェックしている人もいます。
求人サイトを利用する場合、募集要項を確認するだけでは企業情報を十分に得られたとはいえず、大抵は検索サイトで企業名を検索し、公式ホームページへアクセスして、詳しい情報を閲覧する人が多いです。
上場企業の場合は、ホームページ上にIR情報を掲載しているため、財務状況や事業戦略などの資料も集められます。
また、口コミサイトで会社の評判や社風をチェックする方法もあります。ただ、ネガティブな意見も多く、中には不適切な情報もあるため、参考程度にとどめておくと良いでしょう。
転職時に必要な情報を得るために心がけたいことは、「何の」情報を「どこで」「どれくらい」集めるかです。
まずは、どんな職種があるかを知ることからスタートし、目についた企業の仕事内容や給与、労働環境、売り上げなどの情報をチェックする、という流れで進めると、スムーズに情報収集ができます。
必要な情報は、転職サイトや口コミサイト、SNS、ブログ、転職エージェントなどのネットを介した情報サービスのほか、合同会社説明会といった場所でも得られます。
たくさんの情報の中から、自分にとって必要なものだけを選び取るには、集める「量」に注目しましょう。給与面や労働時間、雇用形態、福利厚生、職場環境、売上高などの情報を基準に、自分に必要な情報を意識して調べることで、時間の無駄も省けます。
自分の現状を把握するには、強みや弱み、その理由やエピソードなどを書き出し、今後の目標を明らかにすることがポイントになります。転職サイトや転職エージェントでは、適職診断や自己診断サービスを行っているところもあります。そういったサービスを利用して自己分析することで、自分にぴったりの職業を見つけられる場合があります。
自己分析ができたら、その結果をもとに情報を整理してみましょう。この段階で、不要な情報が出てくることもありますし、反対に、必要な情報が不足していることもあります。情報が足りない場合は、改めて情報収集を行いましょう。
自己分析と集めた情報を見比べることで、自分の希望が明確になったり、新たな選択肢の発見につながったりと、転職先を決める際の助けになります。