ボーナスの使い道は?40代の場合

40代の平均ボーナスはいくら?

2019年に日本生命保険相互会社が実施した「夏のボーナス」のアンケート結果によると、40代の平均ボーナスは、女性:平均45.4万円、男性:平均69.2万円。同じ年齢でも男女では平均値で23.8万円もの差があることが分かります。

男女ともにボーナスの支給額は「昨年に比べて減った」という回答が多く、さらに女性は「実際の支給額が予想より少なかった」と回答しています。

ボーナスの使い道【40代編】

貯蓄

ボーナスの使い道として最も多いのが「貯蓄」です。同アンケート結果でも、ボーナスを「貯蓄・財産形成」に回すと回答した人は、40代の場合で55.6%と半数以上に上っています。

ではボーナスのどの程度の額を貯蓄や財産形成に回しているのでしょうか。

同アンケートでは、ボーナスの1〜2割と回答した方が25.2%、2〜4割が21.9%、4〜6割が19.6% 、6〜8割が13.5%、8〜10割が6.5%で、全額と答えた方は13.3%という結果に。

全体の割合でみると最も多かったのは「1〜2割」。全体の半数以上が4割以上の額を貯蓄や財産形成に回しているという結果になっていました。

ちなみに「貯蓄・財産形成」の方法に関しては、「預貯金」と回答した人が17.4%と最も多く、次に「株式」「投資信託」「貯蓄型生命保険」「外貨預金」と続きます。

旅行

個人差はありますが、40代という年齢は一般的に収入が安定していて、子供もある程度成長している頃で、家族旅行に出かける人が多い年代です。そのため家族がいる場合は、男女問わずボーナスを旅行の費用にあてるという人が多くなっています。

旅行先は予算によって変わりますが、支給されるボーナスの金額が高ければ高いほど、旅行先に海外を選ぶ人が多いようです。海外の旅行先としては韓国、台湾、グアム、ハワイ、タイなどが日本人に人気の国となっています。

ただ、2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い出入国規制が敷かれている国もあり、気軽に旅行を楽しむこともできなくなりました。そのためボーナスを貯蓄や別の使い道にあてる人は今後増えていくと予想されます。

ブランド品の購入

年代が高くなるにつれ「経験すること」よりも「物」に対してお金を使う人が増える傾向にあります。特に独身女性のボーナスの使い道で多いのは、ブランドもののバッグや服、装飾品などの購入です。

最近では単にブランド品を身につけて楽しむだけでなく、購入したことや身につけた姿をSNSで公表したり、体験をシェアしたりといった使い方をする人も増えています。

「物」の購入が目的の場合と、その体験を世界中の人とシェアすること、SNSで公表すること自体を目的としている人も多く見受けられます。

40代のNGなボーナスの使い道

クレジットカード

ボーナスが出ると考えるとボーナスをもらう前から、ついお金を使い過ぎてしまうという人もいるようです。ボーナスは年2回必ず支給されると思われがちですが、会社の業績によって変動することもあり、全く支給されない年がないとも限りません。

コロナ禍に伴う経済的な打撃が続いている現状で、今後のボーナスに影響が出ないとも考えにくいでしょう。

特にクレジットカードは、支払いを数ヶ月先に遅らせる「ボーナス払い」が厄介です。高額なものを買う際はついこの「ボーナス払い」を利用してしまいがち。しかしボーナスが出るからとボーナス払いを重ねていると、ボーナス全額がクレジットカードの支払いで飛んでしまうということにもなりかねません。

普段からクレジットカードを使う方は、なるべくボーナス払いにしないよう気をつけましょう。

住宅・車のローン

ボーナス払いは住宅ローンや自動車ローンでも選択できます。しかし社会情勢によっては、ボーナス支給が無い場合もありうるため、ボーナス払いは避けたいところ。

特に住宅などの大きな買い物でボーナス払いを選択すると、ボーナスが出なかったときに返済が滞ることになります。支払いができず滞納し続けると、最悪夢のマイホームが競売にかけられてしまう事態に。

ボーナスが出なかったときや、減額されたときに大きな負担となるような長期間のローンには、ボーナス払いを設定しないよう注意しましょう。

40代におすすめのボーナスの使い道

40代のボーナスの使い道として、老後の生活資金を増やすための「投資」もおすすめです。退職金や年金制度だけでは老後の生活が不安という方も多く、ボーナスの使い道として「投資」を選ぶ人も増えています。

確定拠出年金投資(iDeCo)

iDeCoは若いうちから投資をすることで、60代から受給できる国民年金にプラスしてお金を受け取れる仕組みです。

「掛金」や「商品の運用益」、「受け取る保険金」などが節税の対象となっており、投資しながら税金控除が受けられる点は40代から資産形成を始める人にとってメリットが大きいといえるでしょう。

自己投資

iDeCoなど将来性のある商品への投資も良いことですが、自分自身への投資も忘れてはいけません。

単にこれまで頑張ってきたご褒美として、美味しいものを食べたり、ブランドのバッグや時計を買うといったことだけでなく、自分の能力を磨いたり新たなスキルを身につけたり、才能を開花させるようなことにお金を使うことも有意義ですね。