市販薬の販売ができる登録販売者は、定年後、手に職をつけたい方が取得する資格として人気です。ここでは、登録販売者の時給相場や求人状況まとめました。資格の取り方や求人の探し方も、ぜひ参考にしてみてください。
一般医薬品のうち第2類・第3類医薬品を販売できる登録販売者の需要は、薬局だけではありません。最近ではコンビニやスーパーでも市販薬が販売されるようになり、さまざまな業種での求人が増えてきました。短時間のパート勤務も多いので働き方を選びやすく、老後も家事と両立しながら働きやすい職種です。
資格を持っているだけで、パート・アルバイト社員でも200~300円ほどの時給アップが期待できます。時給は業種や働く時間帯によって差がありますが、日中のコンビニやスーパーで1,200~1,300円、薬局になると時給が2,000円になるところもあるようです。
大手ドラッグストアチェーンが全国的に店舗数を増やしている昨今。日本の市販薬はアジアからの外国人観光客に人気が高く、年々販売数を増やしています。そのため、薬店に限らずコンビニやスーパー、ホームセンターなどでも医薬品コーナーを設置するところが増えてきました。
薬店やドラッグストアでは、薬剤師や登録販売者がいないと医薬品の販売ができないと法律で決められています。それに対し、業界全体で人手不足が続いているのが現状。そのため、登録販売者の資格を持っている人は年齢問わず求人ニーズがあるのです。また、登録販売者は全国的に不足していると言われています。どこに住んでいても有利に採用されるでしょう。
コンビニやドラッグストアに限らず、量販店やホームセンターなどでのアルバイトを考えたい方にもおすすめです。販売業であれば、どの業種でもニーズが高い傾向にあります。
ちょっとした病気もなるべく予防したいと考えている人は医薬品に興味を持てるため、知識が身につきやすいでしょう。例えば風邪気味かなと感じたときも、病院に行かずに済むよう市販薬や栄養管理で治す工夫ができる人、本格的に悪くなる前に行動したい人は、学んで損はありません。
自分の体に合った常備薬を用意できるようになり、自身の体調や健康管理をしやすくなるのもメリットです。風邪を引かないように体調管理に気を使うなど、病気にならないための予防知識を自分の家族に共有できます。
受験資格は特にになく、基本的に誰でも申し込みできます。実務経験がなくても良いため、受験しやすいでしょう。試験は8~12月と各都道府県によって異なるので、自分の住んでいる地域を確認してみてください。試験は5科目に分かれていて全部で120問、約7割以上を正解すれば合格ラインです。
求人サイトのほか、ハローワークでも求人が出ていることが多いでしょう。公式採用サイトで直接募集している大手チェーン店も数多くあります。
販売業であれば資格を持っているだけで重宝される登録販売者。しかも登録販売者には資格の更新期間がないので、一度取得すると生涯有効です。定年後、老後も就職を有利にしたいと考えている方は、取得を目指してみてはいかがでしょうか。