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ねんきん定期便の見方は?最低限チェックすべきポイント

ねんきん定期便とは

これまでの保険料の納付額や、将来もらえる年金額が記載されている通知書です。

日本年金機構から、毎年1回、誕生月にハガキで送付されます。封書で送られてくる年もあります。記載内容は年齢によって異なるため複雑でわかりにくく、しっかり目を通しているという人は少ないのではないでしょうか。

以下では、ねんきん定期便の見方についてご紹介します。

ねんきん定期便で最低限見るべきポイント

ねんきん定期便には、「照会番号」をはじめ、「これまでの年金加入期間」「加入実績に応じた年金額」「保険料納付額」「老齢年金の種類と見込額」「最近の月別状況」などが記載されていますが、どこを見れば良いのかわからないという方は、以下の3つだけでもチェックしておきましょう。

加入期間

年金を受給するための必要期間は、合計で10年です。国民年金と厚生年金への加入期間が規定の年数より短ければ、年金を受け取れません。そのため、ねんきん定期便が送られてきたら、まずは年金を受給するために必要な、資格期間が満たされているかを確認しましょう。資格期間に満たない場合は、あとどれくらいの期間支払い続ければ受給資格が得られるかも調べておきましょう。

支給開始年齢

「特別支給の老齢厚生年金」の対象となっている場合は、60代前半から65歳になるまで、厚生年金の一部がもらえます。

年金額

自分が将来どれくらい年金をもらえるのかが、一目でわかる項目です。見込み額が把握できれば、老後の資金計画も立てやすくなるので、必ずチェックしておきましょう。

ねんきんネットでチェックする

ねんきん定期便に記載されている内容は、「ねんきんネット」というウェブサイトでもチェックできます。封書での詳細情報が送付されない年齢の方でも、すべての期間の記録を閲覧できます。そのほか、さまざまな条件を設定して、将来の年金見込み額を試算することも可能です。

ねんきんネットを利用する際は、ねんきん定期便に記載されている「アクセスキー」が必要です。アクセスキーがある場合は、基礎年金番号などの情報を入力し、利用登録をすることで、ねんきんネットが利用できるようになります。

アクセスキーには有効期限があり、3ヶ月を過ぎると期限が切れてしまい使用できなくなります。アクセスキーがない場合でも、ねんきんネットを利用する方法があります。必要な情報を入力すると、5営業日ほどでユーザーIDが郵送され、そのIDを使って、ねんきんネットにアクセスできます。

ねんきん定期便が届かない場合

公務員や学校勤務の人を除き、ねんきん定期便は原則として必ず送付されます。

引っ越しなどで住所が変わっても届出をしていなかったり、海外へ移住したため対象外となっていたり、といった理由で、誕生月にねんきん定期便が届かない場合は、国民年金窓口や勤務先へ連絡して所定の手続きを行いましょう。

以上のケースに当てはまらない場合は、すぐに日本年金機構へ問い合わせてみましょう。