社会福祉士

障がい者や子供たちのための福祉サービスを支えるほか、高齢化により在宅ケアや有料老人ホームが増え続けている今、介護現場で活躍できる社会福祉士のニーズはますます高まっています。

社会福祉として働くには国家資格の取得が必要ですが、老後に備え今から取得してもメリットはあるでしょうか?ここでは、社会福祉士の時給相場や求人ニーズ、資格の取り方について詳しく紹介しています。

社会福祉士の時給相場

  • 時給相場:900円~1,200円
社会福祉士のイメージ

なぜ社会福祉士が
「老後の手に職」として
おすすめなのか

行政から民間までさまざまな機関で働けるため、資格を持っていると活躍の幅が広がります。福祉の仕事は年齢を問わずできる仕事が多いので、資格を取得する価値は十分にあるでしょう。困っている方へ援助をしたりサポートをしたりと、人と蜜に携わる仕事のためやりがいも大きな職種です。

時給相場は900~1,200円と高いわけではありません。また、社会福祉士は資格を取得できるようになるために、決められた受験資格を満たす必要があります。実務経験もしくは養成施設での履修が必須な点も含めて考えると、資格で給与を上げたい・稼ぎたい方よりも、仕事にやりがいを求めたい方にぴったりです。

老後でも働ける理由

社会福祉士のイメージ

長く社会に
貢献できる

福祉サービスを必要とする障がい者や子どもたち、女性や高齢者の方々など、あらゆる年齢や性別の方を支援する仕事なので、働く側にも年齢に限りはありません。定年後に社会に貢献したいという方々が日々やりがいを感じながら働いています。

また、資格を持っていると自分の家族に介護が必要になったとき、周りの大切な人が困っているときなど、身近な人のためにも役立ちます。さまざまな福祉サービスの活用法を教え、相談にのることができるでしょう。習得した専門知識やネットワークが老後に役立つこともあります。充実した地域のサービスを受けながら、いきいきと老後を過ごしたい方にとってもおすすめです。

社会福祉士に向いている人

人の話を聞ける人

困っている人の話を親身に聞いて、相談に乗るのが仕事です。どんな人からも詳しく話を聞き出せる、コミュニケーション能力の高い人に向いています。ただし、単に話を聞くだけではいけません。

相手の表情などをしっかりと洞察しながら、生活環境や困っている状況をくみ取って解決に導いていくスキルも必要です。人から相談を持ちかけられやすい人、アドバイスを求められやすい人は、社会福祉士に向いているタイプと言えます。

相手と同じ目線で考えられる人

社会福祉士が対応するのは、病気や高齢のために介護が必要になった人だけではありません。虐待を受けた子供やDV被害者、生活に困窮している人、心身に不調を抱えた人など、社会的にさまざまな状況に置かれた人の相談に応じるのが仕事です。

1人ひとりに共感して、相手と同じ目線で物事を考えられる思いやりのある人に向いています。どんな人にも優しく丁寧に対応できる方なら、社会福祉士として十分に活躍できる可能性があるでしょう。

資格の取り方

資格試験に受かるためには、まず決められた資格取得ためのルートを経て、受験資格を満たした上で試験に合格しなくてはなりません。取得ルートには12通りあります。社会福祉系の大学を卒業した方は指定の科目を履修、一般大学や短大を卒業した学歴なら、養成施設を出なくてはなりません。実務経験なしでも資格取得まではできますが、実務経験がある方のほうが就職の際に圧倒的に有利です。

受験資格を獲得するために通う養成施設でのカリキュラムも、最終学歴によって異なります。高卒や中卒でも資格取得を目指せますが、高卒なら福祉系大学を4年間、中卒の方はまず福祉大学受験のために通信制高校へ3年間通い、卒業しなくてはなりません。中卒の方は受験資格を得るまでに最短7年かかると考えると、定年後に取得する資格としては現実的ではないでしょう。

求人の探し方

ハローワークや一般の求人サイトでの求人のほか、地域の医療施設や福祉施設で個別に求人募集をかけているところがあります。近くに働いてみたい福祉施設があれば、募集しているかを直接調べてみましょう。ただ、介護業界や施設の求人の場合、社会福祉士も「介護職」としてまとめられていることも。相談業務だけでなく食事や入浴などの介助業務が求められるケースもあるので、事前に業務内容をしっかり確認しましょう。

医療や福祉現場の求人に特化した専門求人サイトも存在しています。サイト内で地域や職種を選択して絞り込めば、近くで社会福祉士を募集している求人に出会えるかもしれません。

今から見つかる!
老後の「手に職」ガイド