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アラフィフ女性の早期退職で知っておきたいポイント

アラフィフ女性が早期退職でもらえる退職金は?

退職金は会社の規模や勤続年数、退職理由などで金額が変わります。

厚生労働省が発表している「退職給付の支給実態」をみると、大卒で勤続年数25〜29年の場合の平成20年の退職金全国平均は、退職一時金制度と退職年金制度を併用した場合、1,804万円。勤続年数30年〜34年の場合の全国平均は、2,114万円という結果になっています。対して35年以上では、400万以上多い2,114万円でした。

引用元:厚生労働省 退職給付(一時金・年金)の支給実態

一般に早期退職者は、会社都合の退職の場合と比べて金額は低いようです。中小企業の場合は、平均の半分以下というところも少なくはありません。

定年退職での退職金に比べると、意外に少ないと感じる方もいらっしゃるでしょう。

早期退職を考えた場合、退職後にかかる住宅費や生活費などを十分計算して、老後の蓄えを確保する必要があります。

早期退職後に必要な資金

退職後に余裕を持って生活するためには、何にどのくらいの費用が必要なのかをあらかじめ考えておくことが大切です。まずは必要最低限の項目をチェックしてみましょう。

住宅費

地方で一人暮らしをする場合の家賃の目安は、月4〜5万円前後です。間取りは1Kや1DKからで、部屋の面積と築年数によって価格は変わります。敷金・礼金がない物件を選べば、初期費用を抑えることも可能でしょう。

ただし敷金がない物件の場合は、退室時に高額な費用を請求される場合もあるので、注意が必要です。

生活費

総務省統計局による平成29年の家計調査によると、一人暮らし世帯の1ヶ月の生活費の平均額は17.2万円。2人世帯では、平均25.8万円となっています。また、40代、50代の一人暮らし世帯の場合は、1ヶ月約15万円という結果になっています。

持ち家で生活する場合は、さらに節約できる可能性も高いです。徹底して節約できる方であれば、月10万円以内に収められる場合もあるでしょう。

税金

早期退職すると、その後は自分で税金の支払いを行うことになります。そのため、負担が大きいと感じる場合もあるでしょう。特に、早期退職後の翌年は税金が多いため、あらかじめ金額を計算しておくことが大切です。

例えば、退職前の年収が約300万円だったとすると、翌年の国民健康保険額は、年間約17万円になります。住民税は年間約15万円。さらに国民年金の年間支払額、約20万円が加算されると、年間の税金額は約52万円になります。

いざ支払う時になって疲弊しないように、資金の確保が済んでいる場合でも、早期退職前に必ず諸々の税金を計算しておくことをおすすめします。

医療費

厚生労働省が行った平成29年度の生涯医療費の調査結果をみると、女性の医療費の総計は約2,800万円でした。男性の場合は、約2,600万円です。女性は30代・40代を超えたあたりから右肩上がりに医療費が増えていきます。50代以上になると、生活習慣病や更年期障害などの病気のリスクも増えるため、医療費も高額に。早期退職の時期が早ければ早いほど、現状が元気なので医療費を軽く考えがちですが、年齢に準じて用意すべき費用を考えておく必要があります。

その他の費用

女性の場合は、生活に潤いを与えてくれる交際費や洋服代、理美容費など、男性よりも費用がかさみます。

また、パソコンやスマホの契約内容や使用状況によっては、月々の通信費や本体の代金などで、生活費を圧迫することに。

以上のような費用については、工夫すれば節約することも可能なため、早期退職する前に準備しておくことが大切です。

アラフィフ女性が早期退職するために必要な資金など

例えば早期退職を50歳で行い、年金受給を65歳から行うと仮定して、どれくらい費用がかかるか計算してみましょう。

住宅費や生活費、その他諸々の雑費を含め、月15万円で生活する場合、年間の支出額は180万円です。

さらに、退職後の翌年の税金額は、50万円。その次の年から以降は20万円になります。医療費を年間20万円として合計すると、早期退職の翌年の必要費用は、250万円。翌々年からは220万円です。

それから年金をもらう65歳までを計算すると、全部で3,330万円かかることになります。

退職年齢が若ければ若いほど、退職後の必要資金は多くなるため、退職前に計画を立てることをおすすめします。

早期退職後に収入を得る方法

実際に早期退職した女性の多くは、クラウドソーシングやブログ、投資など、何かしらの収入源を持っています。資産状況に合わせて、アルバイトなどを行う方も。

十分すぎる資産を確保していて、貯金を取り崩すだけの生活で満足の方もいるかもしれませんが、全く収入がないと不安に思う方も多いでしょう。

早期退職を成功させるためには、生活費を確保して、精神的な負担を軽減させる工夫も大切です。そのため、何かしらの仕事を探しておくことが重要になります。

株式・不動産投資

早期退職後に投資生活をブログやSNSなどで公開している方々の中では、FXや投資信託、個別株などの投資で資産を増やしている方が多いもの。安定して資産を築けている成功者のポイントは、取引時間を決め、年間の利益を3〜5%くらいに抑えること。投資で早期退職後の収入を得るには、ルールを守ることはもちろん、自分をコントロールすることがとても重要です。

権利収入

音楽や書籍、アプリ、動画配信、WEBサービス、不動産の賃貸など、自動的に収入を得られる仕事です。ただし、利益を得られるようになるまでには、それなりの努力が必要になります。趣味が高じて権利収入につながる場合もあるので、早期退職前にチャレンジしてみるのも一つの手です。

クラウドソーシング

フリーランスで活動している方の人数が、全国で1,000万人以上になったことで、クラウドソーシングの需要も高まっています。オンライン上で仕事のやりとりを行うので、アポイントを取ったり、自ら営業したりする必要がなく、手軽に始められるので人気があります。特技を活かして、月10万円以上の収入を得るケースも。在宅で仕事がしたい方にはおすすめです。

アルバイト

早期退職後にアルバイトをする女性の方も多いです。週に2〜3日、1日4時間程度など、無理のない範囲で働き、生活費を稼いでいる方もいます。人と接して社会とつながりを持つことで、早期退職後に起こりがちな孤独や不安感といった精神面へのダメージも避けられます。

ブログからの広告収入

早期退職の体験や、退職後の生活をブログに綴り、広告収入を得る方法もあります。ブログに広告を貼ると、読者がその広告経由で商品を買ったり、クリックしたりすることで、広告主から報酬を受けられるというシステムです。月1〜3万円を稼ぐ方から、月10万円以上稼ぐ方までさまざま。ブログで収入を得るには、工夫はもちろん、根気がとても重要です。さらにインターネットの知識も必要になります。

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