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老後に働くと年金は減る?在職老齢年金とは

老後に働くと年金は減額される?

年金は受給開始年齢になればもらえますが、誰もが無条件で受給できるとは限りません。老後も働く場合は、年金額が減額されたり、もらえなくなったりするケースもあります。老後に年金生活を送る際に慌てないよう、現役のうちに調べておくことが大切です。

在職老齢年金とは

給与と厚生年金の合計額が基準を超えた場合に、年金額が減額される制度です。「在職老齢年金」は減額された年金を指します。

65歳以上の在職老齢年金の基準額は、月47万円。1ヶ月の給与や月額相当額のボーナスと、厚生年金の報酬比例部分を合計した額が47万円を超えると、超えた分の半額が本来受給できる年金額から減額されます。

例えば65歳以上で1ヶ月の稼ぎが月30万円、年金額が月10万円の場合は、月47万円の範囲内に収まります。しかし稼ぎが40万円に達すると年金との合計額は50万円となり、3万円が基準額から超過。この超過した3万円のうち半分の1.5万円が、本来もらえる年金10万円から減額されるため、実際にもらえる年金額は8.5万円になります。

このように収入が増えるごとに差し引かれる年金額は多くなり、稼ぎが月57万円を超えた時点で、年金10万円が受給できなくなります。

参照元サイトFNNプライムオンライン_65歳以降も働くと年金が減る?本気で考えたい自分の老後と年金受給時期:(https://www.fnn.jp/articles/-/16114)

在職老齢年金の対象となるのは?

老後に働く全ての人が在職老齢年金の対象ではありません。厚生年金または共済年金の加入者が対象です。

そのため、厚生年金と共済年金に加入していない自営業者やパートタイマーなどでは、在職老齢年金の対象にはなりません。

また同制度の対象となる場合でも、65歳未満かそれ以上かで、年金の減額や支給停止となる条件が異なります。年齢だけでなく、稼ぎの額に応じて細かく条件が設けられているのです。

働く額によって老後の年金がもらえなくなる

在職老齢年金の対象となる場合で、年金の受取額が減るかどうかは、「基本月額」と「総報酬月額相当額」で決まります。基本月額は、1年間にもらう年金額を12で割り、ひと月の金額を計算したもの。総報酬月額相当額は、月々の給料に12で割ったボーナス額を足したものです。年金がどの程度減額されるかは、「基本月額」と「総報酬月額相当額」の合計やバランスで決められます。

65歳未満の場合、基本月額と総報酬月額相当額が、合計で28万円以下であれば年金の減額はされません。ところが、基本月額のみで28万円以下となる場合は、総報酬月額相当額によって、段階的に年金が減らされます。

65歳以上では、基本月額と総報酬月額相当額が、合計47万円以下となる場合は年金の減額措置を受けませんが、47万円を超える場合は減額の対象となります。

参照元サイト:公共財団法人生命保険文化センター_在職老齢年金について知りたい(https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/13.html)

老後年金が支給停止になる人の条件

老齢厚生年金が減額されることを「支給停止」といいます。支給停止の対象となるのは、老齢厚生年金の支給対象者の内、支給開始後も会社に勤めながら、厚生年金に加入し続ける人です。また老齢厚生年金の額と給料が基準額を超えると、支給停止となります。

65歳以上はバリバリ働いても年金が減額されない

「老後は年齢を重ねるごとに体力がなくなるうえに働いても年金が減るから、65歳でリタイアしたほうが良い」と考える方もいらっしゃいます。しかし、支給停止の対象になる基準は60〜64歳では月28万円超ですが、65歳以降になると月46万円まで引き上げられます。年金と賃金の合計が月46万円以下であれば、年金は全額もらえるのです。月46万円を年収で計算すると552万円。一般的には老後の給与は現役の頃より少なくなるため、バリバリ働いたとしても年収550万円以上になるケースは稀でしょう。

支給停止の年金は戻らない

年金の減額で最も誤解が多いのは、「支給停止年金は後から戻ってくる」というもの。しかし、支給停止額はそのまま消滅するため、支給されません。この点は誤解しやすいため注意が必要です。

老後も働くと公的年金が増える

「元気なうちは働きたい」「年金がもらえるまで働く」など、60歳以降も働き続ける人の理由はさまざまです。では、働いた分、老後の年金が増える点にも注目してみましょう。

公的年金は「老齢基礎年金(国民年金)」と「老齢厚生年金」の”2階建て”です。ただ「老齢厚生年金」は、70歳まで保険料を払い続けることが可能。そのため、基礎年金を満額払い終わっている場合は、60歳以降も厚生年金保険に加入し続けることで、60歳以降の稼ぎに応じて「老齢厚生年金」を増やせます。

また、学生時代に保険料の未納がある場合は、60歳以降も継続して厚生年金に加入すると、老齢厚生年金の「経過的加算額」が支給され、基礎年金の未納分を穴埋めできます。

60歳以降も仕事に就くと、年金の受給開始まで安定した収入を得られるだけでなく、働いた分、生涯の年金額が増えることも覚えておきましょう。

参照元サイト:野村證券_FILE 06:「定年後も働いたら、年金は増えるの?」(https://www.nomura.co.jp/navi/lp/lifeplan/fpanswer/006/?sc_cvid=fpanswer-archive_06)