ここでは、お金の問題や居住問題など、熟年離婚をする前にしっかりと準備しておきたいポイントを紹介しています。熟年離婚を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
離婚後に困らないようにするには、まず「お金」「住まい」に関する準備が必要です。また、孤独や健康面に関する不安に備え「人間関係」を築いておくことも大事でしょう。
2人の収入を合わせて生計を維持しているという夫婦も多いでしょう。しかし離婚後は、それぞれが単独で生計を維持していかなければなりません。そのため、離婚後もそれぞれが経済的に自立できるかどうかは、熟年離婚にとってとても重要なポイントとなります。
まずは、離婚後の自分一人での生計について、しっかりと計算を行ってみましょう。だいたいのイメージで捉えるのではなく、毎月の収入・支出額をきちんと整理し、具体的に収支を計算してみてください。
その際、離婚後しばらくの期間だけでなく、老後の生活設計をしっかりと考慮することが重要です。自分の年金の見込み額も、ぜひこの機会に確認しておきましょう。
老後の生活がどうなるかは当然自分でも予測できない面が多々ありますが、今の時点での条件を元に試算しておくだけでも十分に意味があります。
離婚後のそれぞれの住まいについても考えなければなりません。選択肢は、主に以下の3つがあります。各選択肢において注意したいポイントもまとめました。
固定資産税等の税金や地震保険等の保険料、維持・管理費などがかかることは頭に入れておきましょう。また、残りの住宅ローンの支払いが必要になるケースもあります。さらに、生活保護の受給を考えている場合、自宅は売却が必要になることも知っておきましょう。
実家が田舎にある場合、場所によっては病院などの通院がしにくいこともあるでしょう。老後、車の運転ができなくなることも考え、周辺環境はよく考慮する必要があります。また、実家を相続した場合は、上のケース(財産分与で家をもらう)と同様に維持・管理費や税金等がかかります。
賃貸住宅を借りる場合は、まず敷金・礼金や仲介手数料、引っ越し費用などのまとまった初期費用が必要。また、当然ですが住んでいる間はずっと家賃が発生し、更新料もかかります。さらに、高齢になると部屋を借りにくくなることも知っておきたいポイントです。ただ、高齢者向け優良賃貸住宅や、公営住宅などに入居できるケースもあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、どの選択肢が自分にとって一番良いのか、よく検討しましょう。
熟年離婚をするにあたり、孤独や健康面の不安を持っている方も多いでしょう。子供や親戚など、何かあった時に頼れる相手がいるかどうかはとても重要なポイントです。町内会などがあれば所属するなど、近隣の人とも繋がりを持っておくことをおすすめします。
また、子の自立や退職、親の介護の終了など人生の節目に決断することも多い熟年離婚では、いざ一人の生活が始まり自由になると、「何をしていいか分からない…」と燃え尽き症候群のようになってしまう可能性も。そうならないためには、自分のやりたいことや目標など、第二の人生をどう過ごしたいのかしっかり考えておく必要がありそうです。
とくに女性が熟年離婚を考える場合、やはり最も問題となるのは離婚後の生活だと思います。つまり、お金の問題ですね。この点が不安で離婚に踏み切れない…という方も多いでしょう。
専業主婦の方やパートでしか働いてこなかった方などは、とくに不安が大きいのではないでしょうか。仕事から離れていた女性が、熟年後に新たな就職を考えるというのは容易ではありません。
そこで推奨したいのが、「手に職」をつけること。実際、熟年離婚を考えている女性で、離婚後に仕事を確保できるよう婚姻中に資格をとる方なども多いようです。
当サイトでは、おすすめの「老後の手に職」も紹介しているので、ぜひそちらも併せて参考にしていただければ幸いです。
行政書士として、個人事業主・中小企業の開業や事業活動に必要な各種書類作成、許認可等のサポートを中心に活動。
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