学童保育は厚生労働省の所管の施設であり、正式名称は「放課後児童健全育成事業」。児童クラブ・学童クラブといった名称で呼ばれることもあります。学校が終わった子どもを預かり、保護者が迎えに来るまで見守るのが主な仕事です。
学童保育の給料は民営と公営で異なりますが、正社員の場合の月給は18~23万円ほど。パートやアルバイトといった非正規雇用の場合は、時給900~1,100円くらいが相場となっています。
学童保育で働く人は、子どもと遊んだり宿題を見てあげるといった支援が主な仕事です。預かる学童は小学校低学年から中学年が多く、勉強の内容もそれほど難しくありません。また、施設にもよりますが、遊びについては室内遊びが多め。トランプ・ボードゲーム・ままごとといった簡単な遊びで体力もそれほど必要ないため、老後の働き先としてはピッタリでしょう。
指導員の年齢も20~60代以上と幅広く、応募しやすいのもメリットのひとつです。
学童保育で働くのに、特別な資格は必要ありません。しかし、2015年に「放課後児童指導員」という新たな資格が設けられました。学童保育施設には職員が2人以上必要なのですが、そのうちの1人は放課後児童指導員の資格者である必要があります。資格を取るには、以下の条件のうち1つに該当する必要があります。
※参考:放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準 第10条第3項
条件に該当する人は、都道府県が行う研修を受ける必要があります。研修は全24時間とある程度の時間はかかりますが、取得できれば就職にも有利となるでしょう。
人の面倒、主に子どもの面倒を見るのが苦にならないタイプは学童保育に向いています。どんな子どもでも平等に接することができ、大切に思える人ならとくにピッタリです。
学童に通う小学生くらいの子どもの中には、反抗的な態度を取ったり、問題行動を起こす子どもも含まれています。そういった子どもと辛抱強く付き合える、おおらかな性格の人に向いています。
冒頭で「体力はそれほど必要ない」とは書いたものの、園庭などがある学童保育では積極的に外遊びをすることもあり、活発に走り回る子どもたちを見守るには、ある程度の体力が必要とされます。
ちょっと向いていないかも…と思った人や、これからの資格取得が大変だと思う場合は、ぜひ他の仕事も見てください。