食生活アドバイザー

食生活の見直しで行う健康管理や食のアドバイスをする食生活アドバイザー。定年後の資格として人気を集めていますが、実際にはどのような仕事で役に立つのでしょうか?資格を取るメリット、活かせる職業や時給相場をまとめました。

食生活アドバイザーの時給相場

  • 時給相場:900~1,100円
    (※飲食店や施設により異なる)
食生活アドバイザーイメージ

なぜ食生活アドバイザーが
「老後の手に職」として
おすすめなのか

医療、介護、福祉施設で栄養バランスの取れた食事を提案する、学校で子どもたちに食育指導をするなど、食の知識を生かして活躍できる食生活アドバイザー。ですが「食事をアドバイスするだけ」の仕事はそう多くありません。スーパーの試食販売や健康面を考えたメニューを提案する調理スタッフなど、飲食関係の仕事でのプラス要素として活用する方が多いようです。

資格を取得していると採用時から時給がアップするケースもありますが、過去の経歴や飲食店で働いた経験のほうが評価される傾向にあります。時給は飲食店の種類にもよりますが、スーパーマーケットのスタッフで時給900~1,100円程度が相場です。

老後でも働ける理由

食生活アドバイザーイメージ

長年の
経験を活かしやすい

家の近所になら通勤しやすく、老後の職場として働きやすいのがスーパーマーケットです。パート勤務の求人もあり、短時間だけ働きたい方にも向いています。また、福祉や介護の施設は同年代や高齢者の方とのふれあいもあり、新しいコミュニティに溶け込みやすいのも魅力です。

食事のアドバイスのほか、お惣菜や試食販売など、毎日料理をしてきた女性にとっては身近に感じられる分野と言えるでしょう。長年の経験で身についた料理の知識と合せることで、新しい発見や楽しみを見いだしながら仕事ができます。

食生活アドバイザーに向いている人

健康志向で人に勧めることが好きな人

家事のなかでも料理が好きな方や、食べることが好きな方にぴったりです。また、健康志向タイプや人におすすめするのが好き・得意な方もアドバイザーに適しています。調理師免許を持っている方は、食生活アドバイザーの資格を所有しておくと有利です。試食販売の場合は事前研修が設けられていることが多いので、これといった経験がなくても問題ありません。

ただし、販売中は立ち仕事になることが多いようです。食事指導やアドバイスを専門にしたい場合、企業によっては分かりやすく伝えるための簡単な書類作成やPC入力スキルが必要など、求人によってはスキルの条件が異なることがあります。気になる求人があったら詳細を確認しておきましょう。

自分の健康管理にも役立つ

食生活アドバイザーの知識は、仕事だけではなく家庭でも重宝します。家族の健康を食事で管理する、食生活から美容面を考えるなど、いつまでも若々しく健康に過ごすために役立つでしょう。調理のコツや献立の工夫など、毎日の食事作りに関する知識幅もアップ。

衛生管理にも詳しくなるので、安全で美味しく、豊かな食生活を送れるようになります。まずは自分や家族の病気予防のために、資格取得を目指してみるのも良いかもしれません。

資格の取り方

受験資格はとくになく、どなたでも試験を受けらます。年に2度(7・11月)実施される試験は級によって問題の形式が異なるのが特徴。3級はマークシート方式で、2級はマークシートに記述式問題も加わります。

通信講座での勉強のほか、独学後の受験が多いようです。合格率は3級が約65%、2級が35%前後で、3~6か月の短期学習による合格も狙えます。

求人の探し方

求人サイトで勤務地を選択したあと、サイト内のキーワード検索窓に食生活アドバイザーと入力すると資格を生かせる求人を探せます。しかし、食生活アドバイザーは民間の検定試験です。食生活や食材の知識を学習したという証だけで、資格を単独で取得しても食に関する仕事や求人に結びつかないことがあります。

食の専門職に就きたいと考えている方は、栄養士や調理師などの免許が別途必要ではないか、応募条件をしっかりチェックしましょう。

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