住んでいる地域で困っている人の援助を行う組織。お金を稼ぐというよりも、地域活動への参加がメインとなっています。
シルバー人材センターでは事務・植木の剪定・清掃作業など、ファミサポでは子育ての支援が主な仕事となっており、老後の空いた時間を有効に活用できることで人気です。
介護給付費の明細書を作成するのがメイン業務。データを入力するだけなので高いパソコンスキルが要らないため、オフィスワークがはじめての方も問題ありません。
安定した職業のため定着率が高く、定年後に介護士から転向する人も多い傾向にあります。
着付け師の仕事の多くは、依頼を受けて着物を着つけることです。主に、着付けを必要とされる場は、成人式や結婚式、葬儀など多岐にわたります。
自分で着付けができる方は年々少なくなっているため、今後も需要が高まると言ってもいいでしょう。安定した収入というよりは、趣味の延長で副業として仕事にする方が多いです。
「手に職」には他にもたくさんあるので、老後だから少ないというわけではありません。幅広く自分に合ったかたちで「手に職」を持つことができます。
老後の生活を充実させるだけではなく生きがいを手に入れられる「手に職」を探しましょう。
ハウスキーパーの仕事は一般的な家庭の家事と同じ内容です。主婦はもちろん一人暮らしで家事の経験がある方なら、ハウスキーパー未経験の方でも問題なく働けます。
資格を取る必要もないため、いつからでも始めることはできますが、栄養士や管理栄養士をはじめとする調理師などの資格はもちろん、整理収納アドバイザーの資格も保有していれば、仕事に対し有効であり、優遇してもらえる可能性もあるでしょう。
オフィスや店舗の清掃を主に行い、人と接することがないため黙々と仕事を進めることができます。オフィスや商業施設であれば比較的キレイな状態であることも多く、エレベーターから休憩室、更衣室まで設備が整った環境で仕事ができます。
精神的にも身体的にも少ない負担で働くことができるでしょう。また仕事は単純に掃除をするという内容なので、しっかりキレイにする作業ができるのなら未経験でも問題ありません。
デパ地下でレジやお惣菜屋のスタッフとして勤務することができます。年齢を問わず、長時間立っているのが難しくないなら誰でも働くことができる仕事です。レジやお惣菜屋の仕事では接客時間も短く、コンビニよりも客層が良いのも特徴です。
またデパートは社員食堂もあり、更衣室や休憩室などの設備が整っているのも大きな魅力。営業時間も20時までの店舗が多いため、深夜になることもなく生活のサイクルを乱すことなく働けるでしょう。
近年日本へ来る数が増加している外国人や留学生ですが、一方で日本語教師の数は足りていません。そのためシニア層への需要も高くなっていますが、日本語教師として働くためには条件にクリアする必要があります。
民間が主催している日本語教師養成コースなどを利用すれば、講習を決められた時間受けることで日本語教師としての条件を満たすことができますが、受講にはお金も必要なので注意しましょう。
クリーニング屋や洗濯工場などでクリーニング作業を行う仕事です。クリーニング師になるためには資格取得が必要ですが、合格率が比較的高いためシニア層でも取得しやすい特徴があります。残業も少なめなので、生活リズムを崩したくないシニアの方には働きやすい環境でしょう。
資格を取得している場合は勤務先で異なりますが、場合によっては資格手当などもあります。仕事内容は資格を取得していれば特に難しくありませんが、体力のある方、細かく丁寧な作業が得意な方に向いています。
在宅ワークは無資格でも始められる仕事で、パソコンとパソコンの知識があればいつでも気軽に働くことができます。自宅で好きな時間に作業ができるので、外出や人間関係が苦手な方には働きやすい環境が確保できます。
シニアならではの経験や、前職に関する資格なども重宝されるため、シニア層へのニーズも徐々に高まっています。納期が守れて仕事の内容に責任が持てる方、スケジュール管理もできパソコン作業が苦痛にならない方に向いています。
タクシー運転手は運転免許証を取得して3年以上経過している方なら、第二種運転免許を取得することで未経験の方でも挑戦できる職種です。一日中ほぼ車内で過ごすため、快適な環境で働くことができます。女性でも条件をクリアしていればなれるのはもちろん、シニア層でも未経験からでも挑戦することが可能です。
人とのコミュニケーションは頻繁ではありませんが、お客様に対する接客は必要です。また長時間車内にいるので車や運転が好きな方、地図や地理が得意な方に向いています。
一般的な警備員の仕事の多くは、建設現場や道路工事現場での交通誘導や、特定の施設を巡回する業務になります。募集されている警備員の年齢制限はほとんどないため、若い方からシニア層まで幅広い方に人気の職業です。
残業も少なめであり、無資格でも未経験でも研修があるので問題ありません。土日祝日や深夜の勤務が必要となる場合もありますが、土日祝日でも働ける方や体力ある方、人とのコミュニケーションに抵抗がない方に向いています。
調理師の仕事は、調理はもちろん仕込みや盛り付けの他に、片付けや皿洗い、掃除なども行います。調理師の資格がなくても料理の仕事に就くことは可能ですが、「調理師」として働く場合は国家試験に合格する必要があります。正社員での募集もありますが、パート・アルバイトの募集も多いです。
また料理の経験や調理に関する多少のスキルは必要となるので、包丁の扱いに慣れている方が向いている仕事です。シニア層の場合は体力も必要なので、ハードな働き方でも問題ない方に適した職業です。
ハウスキーピング協会が主催している整理収納アドバイザーは、家事代行の仕事で重視される片付けのプロフェッショナル。家事代行会社で働くだけでなく、個人で開業してセミナーを開くことも可能です。
自分の生活に役立てたい方や、履歴書でアピールしたい方は準1級まで無試験で取得するのが良いでしょう。仕事として専門的に取り組みたい方は1、級を取得することで「整理収納アドバイザー」を名乗ることが可能です。
簿記検定は経理業務をするためには必須の知識があることを証明する資格です。貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書など、決算に欠かせない重要な書類を作成するためには簿記の知識が欠かせません。
経理は会社ごとにルールが違い、簡単に替えもきかないので会社に定着しやすい職業ですが、基礎知識がない状態で未経験からスタートすることが厳しい職種です。簿記検定を持っていることで、経理の基礎知識をある程度持っているというアピールができるので、経理系の就職成功率を高められます。
宅地建物取引士は不動産に関する独占業務を持つ資格で、不動産業界はもちろん、建築業界や金融業界などからも重宝されています。
試験の合格率は15%前後と厳しい数字ですが、その反面資格取得者の待遇は良いのが特徴。シニア層の求人も多く存在するため、老後を踏まえて今頑張っておきたい方には向いている資格と言えます。
介護職員初任者研修は、介護職を始める方が最初に取得する資格です。講習のみで資格取得が可能ですので、介護職に初めて取り組みたい方が気軽に最初の一歩を踏み出せます。
介護職は少子高齢化の影響で人員不足になったことで待遇が改善されつつあります。経験を積んで介護職員初任者研修の上位資格が取得できればより良い待遇で働くことが可能です。
セラピストは、マッサージやアロマ、心理カウンセリングなど、様々な方法で人を癒す専門家です。方法が多岐にわたるため、どの分野のセラピストとして仕事をしたいかという方向性を事前に決める必要があるでしょう。
また、実績を積んだり国家資格を取得したりすることで独立開業に踏み切る方が多いのもこの職業の特徴です。資格や実績によって収入が大きく変わる可能性のある職業ともいえるでしょう。
ネイリストは、爪のケアを行う「ネイルケア」と爪に装飾を施す「ネイルアート」の2つを主に行う仕事です。美容系全般に言えますが、未経験・資格なしでは求人は非常に少なく、入り口に立つためにはまず資格を取得することが第一歩となることが多いです。
人に提供するための技術としても需要がありますが、自分の爪に対してもより高度な施術ができるようになるため、より良く人生を楽しみたい方にもおすすめの仕事です。
通訳案内士は、外国人に付き添って案内する仕事です。日本への旅行客は年々増加傾向にあり、それに伴ってガイドとして通訳をする人の需要も高まってきています。
合格率は10~20%前後と難しくはありますが、習得した外国語の種類とニーズ次第では高い収入を得ることも可能です。また、受験する方は主に今までの経験を活かしたいとのことで、やりがいを重視する方も多いようです。
ファイナンシャルプランナーは、不動産などの金融資産の運用から家計の資金計画、相続に至るまで、お金に関わることの専門家です。保険の外交員からコンサルタント、ライターなど多くの職種で資格取得する人が多いのが特徴です。
資格取得者は独立して開業している方も多い印象ですが、ファイナンシャルプランナーのみでの独立というよりは、保険会社の代理店など他にも本業があり、それを補強する意味合いで取得していることが多いようです。
遺族に寄り添い、真心のこもった対応が求められるセレモニースタッフの仕事。礼儀作法やマナーが重視される職業ですが、ミドルシニア層が持つ、豊かな人生経験や社会経験が活かせる職業でもあります。精神面できつい部分もありますが、亡くなった方の旅立ちをサポートする、やりがいのある仕事です。
未経験かつシニア歓迎のセレモニースタッフの求人も多く、ミドルシニア層におすすめの職業の一つ。そんなセレモニースタッフの魅力について紹介します。
社労士は、社会保険労務士法にもとづく国家資格であり、社会で働く人材をサポートするスペシャリストです。
労働や社会保険に関する問題、労働者から寄せられる年金の相談など、業務内容は広範囲にわたります。労働者と企業をつなぐ専門家として、安定したニーズがある仕事です。
一般財団法人家電製品協会が認定している民間資格。様々な家電製品について消費者の相談に乗りながら適切に商品提案し、快適な暮らしをサポートする知名度の高い人気資格です。
消費者のライフスタイルを考慮した上で、どの家電を購入すべきかアドバイスしたり、使い方の疑問に答えて問題解決を手助けしたりします。
キャリアコンサルタントは、相談相手の職歴やスキル、性格などを総合的に判断した上で、どのような業種・業態に適性があるのか、仕事の将来設計を支援する専門資格です。
2016年4月から国家資格として誕生し、資格取得者でなければキャリアコンサルタントという名称を用いて働くことが法的に許さない名称独占資格。他とは明確に差別化できる、専門性の高い仕事です。
世の中には「経営コンサルタント」という肩書きを持つ人が多く存在しますが、国に認められた経営コンサルタントになるためには、中小企業診断士という資格の取得が必要です。
中小企業診断士は国家資格であり、中小企業の抱える問題や課題などを分析して、経営の健全化や発展をサポートします。
管理業務主任者は、マンションを安全に管理するために定められた国家資格です。
マンション管理業者が管理組合に対して、管理委託契約に関する説明や報告を行うためには必ず管理業務主任者を任命しなければいけません。不動産業界においては特に人気の資格のひとつです。
販売士(リテールマーケティング)は日本商工会議所が認定している資格であり、資格者は小売や流通のスペシャリストとして認められます。
1級から3級まで分類されており、1級取得者はマーケティング戦略、店舗経営に関する総合的なアドバイザーとして活躍できます。
日本DIY・ホームセンター協会が認定する民間資格で、自分で生活用品の補修や手作りしたい人を安全にサポートできる資格です。
DIYと一口に言っても、対象となる制作物や作業環境は様々。工具や必要品の選定から作業方法まで、専門的な知識を持ってアドバイスします。
サプリメントアドバイザーは日本臨床栄養協会が認定している民間資格。2013年からは正式名称として「NR・サプリメントアドバイザー」と改訂されています。
近年は健康のためにサプリメントを活用するも多く、専門知識を持った人材の需要が高まっています。医療業界や介護業界で働く人がスキルアップとして取得する信頼の高い資格です。
2000年の介護保険制度と同時に誕生した公的資格です。資格取得には一定の業務経験を有した上で、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。
資格取得者は都道府県に登録し、要介護者が介護保険サービスを受けられるように、要介護者とサービス事業者との間で調整役を務めます。
伝統工芸系の業界では、後継者不足の問題をクリアするため、新しい取り組みが積極的に行われています。幅広い年齢層を対象としている求人が増えているので、40代の転職で職人を目指すことも可能です。
ただ、職人の世界には40代からでも始められるものと、現実的に難しいものがあります。職人に関わるスタッフや事務の仕事など、アンテナを広く張って情報収集をしてみることで、転職の幅も広がるでしょう。
定年後はストレスのない仕事に就いて、マイペースに働きたいという希望を持つシニア世代は多いようです。しかし、楽な仕事のイメージと、実際に働いてみて楽だと思う仕事は、必ずしも一致しません。
事務や軽作業など、体力をあまり要しないイメージがありますが、人によってはストレスを感じることもあります。自分にとって楽な仕事とは何かをじっくり考えることが大切です。
最近はアルバイトやパートの採用面接でも、オンライン面接を行う企業が増えています。オンライン面接は、ネット環境やデジタル端末、カメラなどを使用して自宅ででき、リラックスした環境でスピーディーな就職活動ができるといったメリットも。
オンライン面接を成功させるには、事前準備がとても重要になります。オンライン面接を成功させるポイントについて解説します。
シニア世代の約3割が起業に興味はあるものの、実現していないケースが多いようです。起業を実現させるには、資金面や実務面での準備を、計画的に進めることが大切。こちらでは老後の起業を成功させるポイントや、失敗しやすいポイントなどをご紹介します。
今は老後といっても元気に動けるシニアが多く、「まだまだ働きたい!」「生涯現役!」と思っている人も少なくありません。今後はとくに年金制度も不安定になると予想されますし、稼ぐ手段を持っておくに越したことはないでしょう。
仕事を選ばなければシニアでもさまざまな求人がありますが、せっかく働くのであれば自分の好きなこと・得意なことを活かして働きたいもの。そんなとき手に職があると、グンと働き方が豊かになります。
老後でも長く続けられるようなスキルを身につけておけば、年齢を気にせず働くことが可能。
職によっては、老後からでも技術や知識を学ぶことは十分にできますし、仕事が安定することで生活にもゆとりが持てるようになります。
もちろん、スキルがなくても働けるような、気軽な職も続ければ充分「手に職」です。
手に職があれば経済的に安定できるケースが多くなるため、年金制度や貯蓄などに頼りきりにならずに済みます。
また、外部で働くにしても手に職があれば就職できる可能性が高まりますし、面接時のアピールも自分に自信をもってできるようになります。また、仕事を続けることは健康面にも好影響です。
「働く=会社などへ勤務」というイメージが強いかもしれませんが、手に職があれば独立して開業することも可能。いわゆる自営業です。
自営業であれば定年はありませんし、自分の決めた自由なスタイルで働くことできます。年齢を問わず働ける職業を見つけておき、必要なスキルや知識を学んでおくと良いかもしれませんね。
「資格があると就職に有利」と言われますが、自分に最適な資格を選び出すのはなかなか大変です。日本国内だけでも膨大な数の資格が存在し、その中には取得の難しい国家資格や講座を受ければ誰でも取得できる民間資格まで、その種類も様々。
シニア層がこれから資格を取る際に、押さえておきたいポイントがあります。スムーズな資格取得までの道のりは、合格へのモチベーション維持にも大きく関わるのでよく理解しておきましょう。
資格には国から認められた「国家資格」、官公庁や大臣が定めた基準で民間・公益法人が試験を実施する「公的資格」、法的規定がなく民間団体が任意で発行する「民間資格」があります。それぞれの難易度には差があり、「国家資格」は時間もお金もかかります。一方「公的資格」「民間資格」は資格によってレベルは様々です。また、「国家資格」「公的資格」は就職において有用性が保障されていますが、「民間資格」は求人内容や資格の知名度によって大きく異なります。
取得を目指す資格の内容や種類を必ず確認した上で、適切な資格を選びましょう。
資格を選定する前に、まずどうして資格を取得したいのか目的を明確にすることが重要です。再就職なのか、独立起業なのかによっても、取得すべき資格は大きく変わってきます。
これまでの経験や職歴を生かして得意分野を見極めることも、老後の人生設計において非常に大切です。
目的と適性をよく考えた上で、豊かな老後の人生を送るために、必要な資格を見極めましょう。
資格取得までにどれくらい勉強時間が必要か、受験料や取得後の更新費用はいくらかかるのか、平均的な数字を把握することも重要です。勉強方法には独学・通信講座・スクールへの入学など様々な選択肢があります。費用や難易度を比較、検討しましょう。
せっかく取得した資格でも、必ずシニア層に仕事のニーズがあるとは限りません。資格を最大限活用したい場合、シニア層ニーズのある資格を選ぶ必要があります。
なお高齢化社会が進む日本では、今後シニア層の社会的ニーズが増えていくと考えられるので、仕事の幅も増えていく可能性が高いでしょう。
シニア層が実際の仕事現場で、どのような働き方をしているのかを知るには、インターネットの活用がおすすめです。情報は鮮度が命。SNSやブログは最新情報の宝庫です。
実際に就活に必要だった資格だったり、使ってみて良かったテキストをおすすめしていたりと、リアルな情報が得られます。
いざ資格を取ろうと思っても、独学では難しいケースも少なくありません。一方、スクールに通うと費用がかかります。
スクールによっては入学費が安くても、教材費が別途かかるケースがあり、最終的に予算をオーバーして費用がかかってしまうことも。資格取得にどれくらいの費用がかかるのか、最初に総額を確かめておきましょう。
資格によってはゼロから勉強する必要があり、数か月から数年を要することもあります。年間の試験回数が限られている資格は、不合格の場合に次の受験まで待たなければなりません。期間が空くとせっかく覚えた内容を忘れたり、合格への意欲が下がってしまったりと、断念しやすい状況に陥ることも。資格取得までの計画を立てて効率良く合格を目指すのは、資格取得に必要不可欠な要素です。
資格を取ったからといって、それだけで老後の再就職が確約されるわけではありません。資格はあくまでも可能性を広げるものであり、取得後の活用法は別途考える必要があります。
資格が取れたらどんな仕事に就くか、仕事をしながらどんな生活を送るのか。再就職の方法も含めて具体的なプランを立てると、資格取得にも意欲が湧きやすくなります。
今の生活環境だけでなく、今後起こりうる病気や介護に関する問題も含めて、自分に適した資格は何かじっくり考え、理想のシニアライフを実現しましょう。
定年後にスクールに通い、69歳の今では2つのサロンを経営しています。力も使わない、長く続けられる、体のことがわかるようになるので、自分で自分のことをケアできるようになる…というのが良いところです。(Mさん・69歳)